「フリー?!」

みなさんこんばんは!

この間から、やっぱり気になっていたこと。
「フリーの不動産屋」
という言葉。
不動産屋なのにフリー?!
不動産屋というのは、免許が必要です。
法人での事業なら、法人に。
個人で営業している方ならその個人で。
その上で、個人が「宅地建物取引士」という国家資格をさらに取得するわけです。

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(宅地建物取引士証です)
その不動産屋(個人でも、法人でも)は、そこで働いている職員を基本的に全員、「従業者名簿」に登載し、保管します。
そして、従業員全員に「従業者証明書」を携帯させないといけないことになっています。
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(従業者証明書です)
そして、宅地建物取引業法第2条と第3条により、「宅地建物取引業」を営なもうとするものは、免許を受けないといけないことになっています。
ここにいう、「宅地建物取引業」とは、「宅地もしくは建物の売買もしくは交換、賃貸借の代理もしくは媒介」を言います。
と、いうことは。
不動産業者としての免許を持たない方が、業として誰かに頼まれてマンションを探したりする行為はNGです。
さ、ここで最初に戻って、もう一度見てみましょう。
「フリーの不動産屋」
「フリー」とは?
語感でいうなら、「フリーランス」なんでしょうけれど、フリーランスの不動産屋というなら、僕も一緒。
ならば、「フリー」ではなくて「不動産の●●」などという屋号を普通に出せばいい。
ならば。
「フリーエージェント」なのか?
ただ、「フリーエージェント」ではあっても、先ほどお話した通り、きちんと免許を受けた会社なり個人なりの「従業者」として「従業者証明書」を持った人間でないと、不動産の媒介は違法です。
なので、「フリーエージェント」であっても、会社名や屋号は出てくるはず。
ということは、「フリーランス」でも「フリーエージェント」でもないのか。。。
てことは、「フリー=無料」?
番組では、5年間で1,000件の物件を見た、ということでした。
全部をその方がお付き合いされたわけではないと思いますが。
その3分の1を担当されたとしたら。
約350件の内見をお手伝いしたことになります。
一件に関して、準備に1時間、実際の内見に1時間がかかったとして、700時間。
時給1,000円だとしても、70万円。
また、1日8時間労働だとすると、87.5日。
これだけの時間を「無料」でできるものですかね。
番組によると、予算は3,000万年台だということなので、3,500万円の物件が成約できたとします。
宅建業法上の上限の手数料率であり、建物消費税も一旦置いておいたとしても、
売主・買主からいただける手数料は2,397,600円(税込)。
正規に仕事をしていれば、上限これだけの手数料をいただくことができるわけです。
ここまで考えて、「フリーの不動産屋」とは?
現代では、色々な働き方があります。
が。
免許、資格が必要なものには、それが必要とされるだけの「理由」があります。
そのために、弊社・僕。
共に、必要な資格や免許を取得しています。
この方の許可や資格関係が、テレビを通じて伝わってこないだけで、しっかりとしておられることを願っています。

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〜不動産売買から農地転用・許認可まで〜
株式会社不動産のStepup
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